柊っていう

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ミステリーが九割。Webデザインの仕事をしながら読書とゲームと漫画を嗜む日々。

【おすすめ漫画】ワールドトリガーの魅力を伝えたい

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ワールドトリガー(著.葦原大介):週刊少年ジャンプ集英社

   週刊少年ジャンプにて連載しているSFアクション・ワールドトリガー。現在は残念ながら作者である葦原先生のご体調が悪く休載中ではありますが、休載中でありたっぷり熟読出来る今だからこそすすめたい漫画です。
   週刊少年ジャンプという大きなコンテンツで連載されていますが、読んでいる方はまだまだ少ない(と私は思っている)です。2014年にはアニメにもなり、休載後にもアプリやリアルイベントなどでファンを楽しませてくれる最高の作品、それがワールドトリガー……。様々な理由で一度も読んだことの無い方、そもそも作品を知らない方、序盤だけ読んで断念した方(これが一番勿体無い!)。そういう方に向けて、ワールドトリガーという作品の魅力を少しでも伝えられればと思います。
   漫画の内容に触れながら書きますので、まっさらなままワートリを楽しみたいという方は閲覧をご遠慮下さい。今すぐ漫画を買いましょう

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あらすじ

異次元からの侵略者「近界民」の脅威にさらされている三門市。そこに住む少し正義感の強い中学生・三雲修は、謎の転校生・空閑遊真と出会う。遊真の行動に振り回される修の運命は!? 最新型SFアクション始動!!

作品全体の大まかな内容

   あらすじだけで面白いという私心は置いておきます。このあらすじだけではワールドトリガー全体が一体どういう物語なのか、少しわかりにくいと思うので私なりにまとめようと思います。

   ワールドトリガーにおいて主役は四人です(後述致します)。あらすじに書かれている三雲修空閑遊真は四人の主人公の内の二人。物語はこの二人を主軸として進みます。

   舞台は28万人が住む三門市。そこに突如として開いた門(ゲート)から現れた近界民(ネイバー)によって、街は襲われます。兵器が効かずなすすべも無い街を、ネイバーを撃退することにより救った集団、それが界境防衛機関「ボーダー」です。
   ざっくり言うと、防衛体制を整えた「ボーダー」という組織に主人公達は所属し、敵であるネイバーを撃退するというお話。本当はもっと深いです

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ワールドトリガーの魅力

   ワールドトリガーをおススメする理由・魅力をご紹介します。ストーリーは当然のことながら、物語そのものの設定やキャラクターにもたっぷり魅力があるので、今回はそこを掘り下げて書こうと思います

集団戦闘

   ファンは口を揃えて言うおススメポイント。
   ワートリでは個人個人の戦闘ではなく(もちろんそういった場面もあるけれど)、基本的には戦闘員1~4名・オペレーター1名でチームを組んで戦います。チームにはそれぞれ特化した戦闘スタイルや戦術があり、そこもバトルシーンを読む中でとても魅力的な部分です。
   また、敵であるネイバーと戦うことは勿論ですが、他にも「ランク戦」という互いに競い合う制度がボーダーにはあり、ボーダー内で各チーム・個人に順位付けがされています。このランク戦制度の何が良いって、あのキャラもこのキャラも味方でありながらいがみ合うことなく(例外あり)熾烈なバトルをする描写が見られるということです!話を読み進める中で好きなキャラクターが出来た方は、それはもう楽しめるでしょう。勝った負けたをしても皆仲が良い(例外あり)

秀逸な戦闘システム

   物語ではバトルが醍醐味ですが、ワートリのバトルシステムはとても凝っています。
   ボーダーはネイバーと戦うために「トリガー」というものを使用し、生身とは別にトリオン体へと換装します。トリオン体というのは所謂仮想体のようなもので、つまり換装した状態で戦って腕や足が飛んだりしても生身に傷がつくことは一切ないんです。凄い!キャラクターが死なない!(絶対とは言い切れない)
   また、使用する武器はオプションも含めてとても多彩です。ただ一人が使用できる数は8つまでと決まっており、各々自分の戦闘スタイルに合わせて組み合わせます。戦闘スタイルにはポジションというものがあり、主に攻撃手(アタッカー)・銃手(ガンナー)・狙撃手(スナイパー)があります。ですがポジションに縛りはないので、いろんなポジション(武器)を使い分けている人もいます。スナイパーしてたのにアタッカー武器で斬りかかって来るとか、スナイパー教えてたのに素手で殴って来るとか。そういうことがあるかもしれませんね!

モブキャラがいない

   本当にいないんです。
   いくつかのコマで一言も話さず立っているだけだった彼。場面の切り替わりの多いバトルシーンで、ほんの少ししかセリフのなかった彼ら。多数あるチーム名(隊名)や名前のみ公開され、姿の想像すらつかない彼・彼女達。殆ど全員に活躍があります
   それ故に、18巻まで発売している今現時点でも相当な数のキャラクターがいます。パルコとコラボした際にはキャラクターのアクリルキーホルダーを販売したのですが、主人公や人気キャラだけをピックアップした販売ではありません。なんと75種類ものアクリルキーホルダーを販売しました。凄いぞワールドトリガー
   どのキャラクターを応援しても、好きになっても損はありません。

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主人公が四人いる

前述しましたが、ワートリには四人の主人公がいます。漫画では1~4巻の表紙が主人公達です。彼らについて少し掘り下げてみます。

主人公

  • 空閑遊真:中学三年生。ネイバーの世界からやって来た。ボーダーが取り扱うトリガーではなく、特別なトリガー(黒トリガー)を使用している。修・千佳に協力する形でボーダーに入隊するにあたり、ボーダー規定のトリガーを使用するようになる。めちゃくちゃ強い。アタッカー。
  • 三雲修:中学三年生。恩人の妹である千佳を守るためにボーダーへ入隊。戦う為に必要な素養、トリオン量が少なく、また、戦闘能力も芳しくない。物語が進むにつれていろんな人に師事しながら試行錯誤を繰り返し、戦術を駆使した戦いを見せる。ガンナー(シューター)。
  • 雨取千佳:中学二年生。修の恩人の妹。トリオン量が人より多く、ネイバーに狙われやすい体質。自分を救おうとネイバーの世界へと行ってしまった兄を助けに行くため、ボーダーへ入隊。修・遊真とチームを組み、ネイバー遠征を目指す。スナイパー。
  • 迅悠一:19歳。修を救った過去がある。遊真と同じく特別なトリガーを使っている。未来予知というSE(サイドエフェクト)を使う、自他共に認めるエリート隊員。修・遊真・千佳を自分の所属する支部へ誘い、手助けをする。いつもぼんち揚げ食べてる。アタッカー。

注目点

トリオン量とは?
(ワートリの世界では)元々備わっているトリオン器官というものがあり、トリオン体に換装するにも武器やシールドを生成するにもトリオンが必要となるため、多いに越したことはない。
ネイバーの目的は?
トリオンを回収する、もしくは戦える人材の確保。ネイバーの世界でも戦争はあるようで、そのために必要なトリオンや人材をこちら側の世界で確保しようとしています。トリオン量の多い人は自然狙われやすくなります。
黒トリガー(ブラックトリガー)って何?
多くのトリオン量を持つ人が、自分の命とトリオンを使って作り出す特別なトリガー。黒トリガーは作った人の人格が反映され、それぞれ性能が異なります。また、起動出来る人も限られています。
ネイバー遠征って何?
ネイバーの世界へ行き、未知のトリガー獲得の交渉(または戦闘)などを行う。危険が伴うため、ランク戦にてA級となった精鋭のみ参加が認められる。
サイドエフェクトとは?
トリオン量の多い人が稀に持つ特殊能力。主人公勢では修以外の三人がこのサイドエフェクトを所持しています。

箇条書きでおススメポイント

  • 最初から伏線が盛りだくさん
  • 嫌なキャラがいない
  • コミカルとシリアスの共存
  • 様々なキャラクターの葛藤
  • オフィシャルデータブックでびっくりするほど掘り下げた設定を教えてくれる
  • 大人も活躍する
  • ファンによる考察合戦
  • ご飯を食べる顔が可愛い
  • みんな良い子

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まとめ

   如何でしたでしょう。少しでも興味を持って頂けたでしょうか。取り敢えず先に私が言いたいことは出来れば四巻まで読んで欲しい
    序盤を読んだだけで面白いとハマって下さる方もたくさんいると思います。ですが「自分には合わない」と止めてしまう方もいると思います。止めないで下さい。四巻まで読めばきっとワートリの面白さが十分に伝わると思います。その上四巻の後は更に怒涛の展開が繰り広げられ面白さは増します。四巻まで読んでも「まだいまいち」という方は、もう全部読んで下さい

   話し出したらキリが無いほど魅力的な作品です。本当はキャラクターそれぞれの掘り下げた話をしたいし、各ストーリーの感想を言いたいし、今後の展開についても話し合いたいですが、我慢します。
     出来れば記憶をまっさらにして読み直したいワールドトリガー。読まなきゃ勿体無いワールドトリガー。是非一度と言わず最後まで漫画を手にとって読んでみて下さい。

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